―野菜昆布をかす漬にします ―
このコーナーでは野菜昆布を使ったかす漬をご紹介します。
昆布は白菜漬や、ぬか漬等の味付けに使用するのが一般的ですが、昆布自体も立派な漬物の主役になります。
かす漬は下漬け、飾り漬の2工程を要します。まず、調味液で昆布に下味を付けてから、調味かすに漬け込みます。
もともと旨味のある昆布ですので、簡単に美味しく漬け上がります。
かす漬は酒粕をそのまま使用せず、食べやすい味に調味した調味かすを使用します。
左図は昆布のかす漬の製造工程です。
片手間ついでにお作りになれば、負担にならずに良いと思います。
―かす漬用の調味かすです ―
酒粕 ------------------- 2Kg
砂糖 ------------------- 400g
水あめ ------------------- 340g
みりん ------------------- 100ml
料理酒 ------------------- 100ml
塩 ------------------- 60g
白だし ------------------- 75ml
味の素 ------------------- 50g
保存用の容器
※味付け等はお好みで調整して下さい。
※材料はよく混ぜてください。
※余った調味かすは冷凍保存が出来ます。
※味の素はお好みで入れなくても構いません。
― 昆布を洗います ―
まずは野菜昆布と酢水を用意します。(写真①)
酢水は水1.5ℓに酢100ml入れたものです。
今回、野菜昆布は50g入りを2つ用意しました。
昆布を軽く水道水で洗った後、酢水で手早く昆布を洗います。
この時、昆布が少ししなる程度まで洗います。(写真②)
あまり洗い過ぎると、昆布の旨味がなくなるので注意します。
昆布をザルに上げて、よく水気を切ります。(写真③)
昆布を酢水で洗うことで、昆布の表面に付いた汚れ等を取り除くことが出来ます。
これで昆布の下準備が出来ました。
― まずは下漬けです ―
昆布を下漬けします。調味液に漬け込んで下味を付けます。
下漬け調味液のレシピです。(写真④)
砂糖 ------------------- 30g
しょう油 ------------------- 100ml
みりん風調味料 ------------------- 100ml
酢 ------------------- 50ml
料理酒 ------------------- 100ml
水 ------------------- 200ml
上記の材料をよく混ぜておきます。
袋等に昆布と調味液を入れ、空気が入らないように口を閉じます。冷蔵庫で2~3日間置きます(写真⑤)
2~3日後の昆布の下漬けです。ザルに上げて、汁気を切ります。(写真⑥)
昆布は調味液を吸って、軟らかくなって少し重くなります。
これで、昆布の下漬けが出来ました!
昆布の下漬け重量は400gでした。今回は下漬け200gをみそ漬に、残り200gをかす漬にします。
― みそに漬け込みます ―
昆布の下漬けを2枚重ね位で巻きます。(写真⑦)
大きい昆布は1枚で巻きます。
巻いた後の昆布です。(写真⑧)
隙間なく、ぎゅうぎゅう詰めで巻きます。
今回は昆布の下漬け200gで6本巻きました。(写真⑨)
この昆布巻きを調味かすに漬けます。
昆布・調味かすと保存用の容器を用意します。(写真⑩)
保存用の容器はタッパーでも構いません。
空気を抜いて、冷蔵庫等で約1ヵ月保存します。(写真⑪)
タッパーで保存の場合は、かすが空気に触れないようにラップを敷いてください。
1ヵ月経てば、昆布のかす漬の完成です!(写真⑫)
水で洗わずに軽くかすを拭って召し上がれます。(写真⑬)
食べやすい厚さに輪切りにすると、美味しくいただけます。
少し固いときは、さらに1~2週間程度冷蔵庫等で漬けて保存して下さい。