― 漬物の実践販売について考えるます―
このコーナーではご自分で作った漬物を実際に売ることを想定して、商品作りを考えます。商品化は分からないな?だから販売は程遠いなとお考えの方もいらっしゃると思いますが、漬物の販売は最近の規制緩和等もあり、あまりハードルは高くありません。
是非、このコーナーを通して実践販売してみませんか?
漬物カフェを通してある程度の漬物の作り方をご紹介しました。ここでは、せっかくマスターした漬物作りを実際に販売するまでを楽しみながらご紹介していこうと考えています。まずは、ご自分の得意分野や、現在のご自分の環境でどんな漬物が出来るか考えてみましょう!
①畑がある場合
ご自分で畑等をお持ちで、野菜などを作られている場合は野菜の種類によりますが、旬の季節となればかなりの量が収穫できる
と思います。収穫の量にはよりますが、採れ過ぎて市場に出しても二束三文で困ったというお話もよく聞きます。
そんな場合は野菜の種類にもよりますが、漬物にして直売所等で販売してみてはいかがでしょうか?
よく直売所で見かけるは日持ちする漬物はみそ漬・粕漬等ですね。
②自家製のみそ・しょうゆ等を作っている場合
ご自分で自家製のみそ・しょうゆ等を作っている方もたくさんいらっしゃると思います。まずは、自慢の自家製のみそ・しょう
ゆ等を販売し、その宣伝として、自家製みそ・しょうゆを使った漬物を販売してはいかがでしょうか?販売の相乗効果が期待で
きると思います。
③漬物作り・料理作りが得意な方
漬物作り・料理作りが得意な方は、野菜のカットの仕方や、鮮度の見分け方が上手いので漬物作りは比較簡単にできると思いま
す。
④地域の特産品のPR
地域の特産の農産物をPRするためによく漬物等の加工品を作っていらっしゃる団体も多くあります。
お土産コーナー等で特産品のPR・販売等に貢献できると考えます。
⑤浅漬を売るか、古漬を売るか?
浅漬は漬けてすぐに製品になるため、比較的手軽な収入が可能ですが、品質管理・日持ち・野菜原料の価格変動の上下などリス
クがある程度あります。
一方、塩蔵野菜を使った古漬は原料価格が安定しており、品質管理・日持ち等も浅漬に比べて楽です。価格変動にはあまり影響
は受けませんが、製品化するまでにいろいろな工程を要しますので、収入を得るまでには浅漬よりも期間を要します。
⑥どんな種類の漬物を作るか?
漬物の種類も多くあります。梅漬・しょうゆ漬・酢漬・粕漬・みそ漬・浅漬・キムチ・たくあん漬等々。
ご自分が得意なものやできそうな物から作ってみるのもいいと思います。
⑦加工場に真空包装・ボイル設備がある場合
ご自分の加工スペースに大なり小なり、真空包装・ボイル設備等がある場合は古漬(味付けした漬物)の販売をお勧めします。
何と言っても、商品を加工・ボイル殺菌した後の製品管理が常温保存でできるので非常に楽です。販売場所も冷蔵コーナー以外
でも陳列できますので、販売範囲が広がり地方発送も常温で出来ますので冷蔵発送よりも格段にコスト軽減が出来ます。
また、ボイル殺菌しますので食品添加物の使用が極力抑えれます。
以上をふまえて、何を作るかお考えになってみて下さい。実際に販売できなくても、「こんな漬物を作ってこんな形態で、かわいいパッケージで売ってみたいな~」とシミュレーション感覚で考えても結構楽しいものです。
参考ですが、写真は私が過去に販売していた茎わかめのみそ漬けです。
長崎県はわかめの産地でもあります。
茎わかめはコリコリとした歯ごたえが持ち味で、漬物には持って来いの食材です。