― 重石要らずの簡単漬物―
初心者の方でも浅漬作りをチャレンジしやすいように、今回は市販の即席漬物容器と浅漬けの素を使って、白菜の浅漬を作ってみましょう!
この容器には、フタにねじ込み式の板がついていて、 漬けるときにこの板を下げることで、重石代わりになります。
味付けは、エバラ様の浅漬けの素のプレーンタイプを使ってみます。
美味しく、きれいに漬かります!
最後に出来上がった白菜の浅漬を盛り付けてみましょう!
全然難しくないので、とにかくチャレンジです!
白菜 --------------- 半株(今回は900g)
塩 --------------- 45g(白菜重量の5%)
塩水 ----------- 1ℓ(水1ℓ塩30g溶かす)
即席漬物容器(サイズ・形状は色々あります)
まずは白菜に切れ目を入れて、洗いましょう!
白菜の根元(株の所)に切れ目を入れます。(写真①)
切れ目を入れることで、白菜の根元の固い所が漬かりやすくなります。
くれぐれも、怪我をしないようにご注意ください。
切れ目を入れた後の白菜です。(写真②)
切れ目を深く入れ過ぎて、白菜が縦半分に割れてもかまいません。
切れ目を入れた白菜を流水でしっかりと洗います。(写真③)
特に根元や葉と葉の間に土が付いている場合があります。
葉の上の方もよく洗いましょう。
漬物は基本的に火を通さない(加熱殺菌しない)食品ですので、最初の野菜の洗浄作業がとても重要です。
ぶっちゃけ、サラダと同じ感覚でいいと思います。
洗い終わったら、水気をよく切って下さい。
これで、白菜漬の準備が出来ました!
さあ! 漬けてみましょう!
洗った白菜を漬物容器に入れます。(写真④)
なるべく隙間なくぎゅうぎゅう詰めにします。
塩を振った後の様子です。(写真⑥)
塩水を容器の脇から注ぎます。(写真⑦)
せっかく白菜に振った塩が流れ落ちないように、容器の脇の隙間から、白菜にかからないように塩水を注ぎましょう。
この作業を差し水といいます。
差し水は白菜の上面より少し下まで注ぎます。(写真⑧)
差し水が多過ぎて、白菜の上表面が差し水に浸かっても構いません。
容器にフタをして、取っ手を回して中フタを締めます。中フタが下に下がっていきます。(写真⑦)
この中フタが重石代わりになります。
取っ手が回らなくなるまできつく締め、中フタで白菜を押します。⑦で注いだ差し水が上がってきます。(写真⑩)
ここで、差し水が中フタより上に上がって来ないときは、いったん中フタを緩めて容器のフタを外して、差し水(塩水)を新たに少し足しましょう。
この状態で2日間塩漬にします。1日経つと白菜が少し漬かり、中フタが緩くなるので、またきっちりと締めて下さい。
2日間しっかりと漬けたら水が上がってきます。(写真⑪)
ここで、白菜を取り上げます。
2日後の白菜がしんなりと漬かりました。(写真⑫)
これで、白菜の塩漬の完成です!
このままでも美味しく召し上がれます。
この時点で、少し固いかな~?と感じても次の漬け替えで(味付け)工程でしっかりと漬かります!
白菜の塩漬を味付け(漬け替え)しましょう!
白菜の塩漬 --------------- 半株(今回は700g)
浅漬けの素 --------------- 200ml(今回の場合)
水 --------------- 200ml(今回の場合)
漬物保存用のビニール袋
⑬の白菜の塩漬を軽く水洗いし、水気を切ります。(写真⑭)
水洗いしない方もいらっしゃいますが、生の白菜を塩漬した時に取れていない汚れ・ゴミが残っている場合がありますので、水洗いをお勧めします。
市販の浅漬けの素をと水を1:1の割合で割ります。(★)
(写真⑮)
今回は、エバラ様の浅漬けの素を使い巻ました。
いろいろな調味料の分量を量ることなく、簡単に味付け出来ます。
※市販の浅漬けの素は生の野菜を重石なしで漬けるため、塩・うま味のの他の味が濃くなっています。
その為、今回の漬け替えでは水で割って、味を調整します。
保存用のビニール袋などに白菜の塩漬を入れて、水で割った調味液(★)を注ぎます。(写真⑯)
今回は400ml(浅漬けの素200ml、水200ml)使います。
袋の口を閉じ、2日間冷蔵庫等で寝かせます。(写真⑰)
お好みで唐辛子等を入れるときれいに見えます。
これで、本格的な白菜漬の完成です!
漬け上がった白菜漬を盛り付けてみましょう!
漬け上がった白菜漬(写真⑰)を容器から出して、軽くしぼります。今回は、水洗いの必要はありません。
1回で食べ切れない場合は、漬け汁を捨てずに、食べる分だけ白菜漬を切って、残りは容器に戻しましょう。
白菜漬を縦半分に切ります。(写真⑲)
この時、生の白菜を仕込む時に入れた切れ目に包丁を入れると、切りやすくなります。
白菜漬の根元の芯を切り落とします。(写真⑳)
もし、芯の部分がきれいであれば、細かく刻んでお召し上がりになれます。
白菜を裏返して、外葉で全体を覆うようにして軽く握ります。
(写真㉑)
白菜漬が崩れないように4~5㎝幅で切ります。
(写真㉒、㉓)
㉓のカットした白菜漬を崩さずにそのまま立てて、内側どうしを付けて盛り付けるときれいになります。(写真㉔参照)
輪切り唐辛子、削り節等をのせると一層美味しく見えます。
しその葉もそえて、豪華に盛り付けてみましょう!
即席漬物容器を使った白菜漬の一連の流れをご紹介しました。
初心者の方でも失敗せずに出来ますので、ぜひチャレンジしてみて下さい!